寝言

今日は、寝言についてのお話。
寝ている時に声を出しているのに、寝言もなかなか自分自身では気付けない事だったりします。
もし、ご家族の方で寝言が大きかったり、寝言を言う頻度が多かったりする方が居ましたら、少し気にかけてみてください。

睡眠中に突然、はっきりと喋り出したり、腕や足を振り回して、寝相が激しく悪いなと感じたら、
もしかしたらその症状は、寝ぼけているわけではなく「レム睡眠行動障害」という病気かもしれません。でも、あまりにも寝言や寝相の悪さが気になるようでしたら、レム睡眠行動障害かもと疑ってみるのが、その方の為になります。なので、病気なの?と怖がらずに続きを読んでくださいね。

ちなみに、寝言は男性の方が多く居るように思いますが、“寝言は男性だから多い”、“女性だから少ない”といった性別での根拠はないようです。

レム睡眠行動障害とは、見ている夢に合わせて行動してしまうという病気のようです。
レム睡眠は体は眠り、脳は活動している浅い眠りのことです。
脳は起きているから活動するので夢を見ますが、体の筋肉は脱力しているため、通常は夢の内容に合わせて体が連動して動くことはありません。
健康な状態では軽く手足をピクピクさせたり、むにゃむにゃと口を動かしたりする程度です。
脳が起きている為、起きている人から見た時は、寝ている人の眼の速かな動きが確認されるのですが、寝ている本人はわかりません。

では、レム睡眠は良くない眠りの事=脳が起きている、浅い眠りの人が寝言を言うのか?と思いますよね。これなら、レム睡眠を治していかないといけないと思うのですが。
なんと、人間の睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠(脳が休み、体は動いている状態)この2つの真反対の睡眠を周期的にくり返し、脳と身体を効率的に休ませていて、2つとも必要な事で、ノンレム睡眠→レム睡眠の流れが一つの単位を形成し、80~120分毎に、一晩で3~5回もくり返されているというから驚きです。
意識のない事が寝ている間に3〜5回もあるんです。
意識がない状態なのに、脳と身体を交互に休ませてる→どちらかには意識がある…でもそれを私達は覚えていないんだなと不思議ですね。
少しずつ、ノンレム睡眠とレム睡眠の違いはわかってきたと思います。では、寝言とどう繋がっているのでしょうか。
レム睡眠では脳が活発に働き、身体は休んでています。
ノンレム睡眠では脳が休み、体は動いている状態。
夢を見るのは主にレム睡眠の時のようです。
レム睡眠や夢を見ることは脳が動いてるから納得ですね。

健康な睡眠を取れる方は、レム睡眠の時は筋肉の緊張が解かれている為 、身体を動かしたくても動かせません。
けれど、レム睡眠行動障害の人は、レム睡眠時にも筋肉の緊張が持続している為、夢に合わせて体が大きく動いてしまったり、睡眠中にまるで起きているかのような大きな声の寝言を言ってしまうそうです。それが何回も繰り返されたり、ずっと話しっぱなしだったり。そうなると、心配になりますよね。今までは、ただの大きな寝言だと思っていたけど 、もしご家族の方の誰かがそのような状態だったら、もしかすると、レム睡眠行動障害かもしれません。レム睡眠行動障害は、原因により特発性・症候性の2つに区別されています。

「特発性」は、原因となる病気や薬物からなのか、原因がはっきりしないケースが多いようです。
主には精神的なストレスや過度のアルコール摂取から発症すると考えられています。
「症候性」は、何らかの病気や薬物が影響していると推定されるケースです。
でも、大丈夫です!
レム睡眠行動障害の治療法はあります。

•薬での治療
•睡眠環境の改善
•ストレスや生活習慣の見直し

子供の頃はただの寝言と思っていても大丈夫かもしれませんが、大人になってからも、いびきや、寝言が大きかったり激しかったりする方で早く治したいは、一度外来やセラピーさんの元で相談してみるのも良いと思います。心の病から寝言を言うケースもありますから。
なんでも早期発見が一番ですし、心配していた事が無くなるかもしれません。
死に至る病気ではありませんが、起きている時もストレスを感じていて、寝ている時もストレスから眠りが浅いなんて、寝ている時までストレスを貯めているようで、悪循環ですよね。治せることなら治して、起きている時間もストレスを抱えないように対策して、睡眠時間はぐっすり眠って、心も身体も休めさせていきましょう!

次のブログでは、睡眠中の“歯ぎしり”についての記事を書いていこうと思います。
それではまた次回の投稿で(^_-)-☆

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