おはようございます。
今日は犬友達のトム君とボム君にブログ記事のアテンドをお願いします。
昔と今で食べ物の栄養素って同じだと思う?
えっ?同じ食べ物で昔と今で栄養素がちがうかってこと?
そうそう
同じ食べ物なら一緒じゃないの?
大きさ形が同じ物なら変わらなそう。
ざんねん!実は昔と今とじゃ、同じ食べ物でも栄養素が変わってるんだ。
えっ?そうなの?
特に野菜や果物で自然に生まれる食べ物はね。
じゃぁ、例えばキャベツだと昔と今だとどっちが栄養素が高いと思う?
ん〜。昔より今の方がいろんな野菜の研究とかしてたり、品質改良とかしてきただろうし、きっと今じゃない?
またまたざんねん。昔の方がキャベツの栄養素は高かったんだ。
▶︎文学署が1950年に公表した「日本食品標準成分表」だと
キャベツのビタミンCは80mgだったのに、2020年12月に公表された最新の「日本食品標準成分表」では41mgになっています。
半分以下になってる💧
▶︎ほうれん草のビタミンCは1950年150mgから2020年35mgへ、鉄分は1950年13mgから2020年2mgへに激減しています。
昔は野菜は、土が肥えていて、おいしい野菜が作れたんだけど、今の農業は、化学肥料を用いているので土壌は痩せちゃって、野菜の栄養も乏しくなってしまったんだ。
そうなんだぁ。
じゃぁ、化学肥料を一切使わないで野菜を育てた方がいいじゃん!
そう!確かにそうなんだけど、栽培している人達の事情もあって、そうもいかないんだ。
事情?!
化学肥料を使わずに野菜を育てた方がいいはずなのになぜ化学肥料を使って野菜を作るのか…
うん、うん、気になる〜。
それは、ざっくり言うと、化学肥料を使った方が売り物になる野菜が作れるから。
えーっ!そういう理由なの?
ボムくんも、きっとたくさんの人達も野菜を買う時は見た目を気にして選んでいるんじゃないかな?
う、うん。気にしちゃう。
味も栄養素も同じなら形がいい物を選んでしまうよね。
なぜ化学肥料を使って野菜を育てるのが主流になっているのかをご説明します。
野菜だけでなく、植物全般に言えることですが、野菜を含めて植物が育つ為には、窒素やリン酸・カリウム等の無機養分が必要です。植物は土の中に張り巡らした根を通じて、養分を吸収しています。
でも、土の中に含まれる養分には限りがあるので、自然に栽培していてもその内に養分が足りなくなって、植物の生育が悪くなってしまいます。途中で止まっちゃったり、悪くなってしまう(腐ってしまう)という事になり、売り物になる植物(食材)が作れません。そこで、肥料を使って人為的に土の養分を補い、植物が悪くなってしまわないようにしているのです。
また、化学肥料を使うことで植物に栄養が早く届くので、栽培期間の短縮にもなるメリットもあります。
せっかく途中で腐ってしまったりしたら、それまでの時間やお金も無駄になってしまいますよね、それは出来るだけ避けたい農家さん達は化学肥料を使って植物を栽培することで、おいしい野菜が最後まで育つようにしているんですね。
肥料は、大きく分けて「有機肥料」と「化学肥料」の2種類になります。
⚫︎有機肥料とは、油粕や魚粉、鶏糞など、植物性または動物性の有機物を原料にした肥料のこと。
⚫︎化学肥料とは、鉱物などの無機物を原料とした肥料のこと。
化学肥料を細かく説明すると、長くなるので省略させて頂きます。
2つの違いを話しますと、基本的に有機肥料は即効性が低いが持続性が高く、化学肥料が主体となる化成肥料は即効性が高いが持続性が低いのが特徴です。
ここまでの話で野菜、植物を育てることに化学肥料を使っている理由がわかっていただけだと思います。
(もし、家庭内菜園などをされている方で化学肥料を使おうとしている方は、化学肥料のデメリットも調べて使用を検討してくださいね。与えすぎると土に悪い影響が出ることがあるそうです)
※化学肥料は人体には悪影響は無いとされています。化学肥料の原料は窒素とリンとカリウムだけしか含まれていませんので。
化学肥料を使わずに栽培することは栽培期間も長くなり、途中で悪くなる心配もあり、とても難しく大変なことなんですね。
見た目も味もおいしい野菜が早く収穫できるように人体には害がない化学肥料を使用しているなら、この通常栽培でもいいんじゃない?と、そう思いますよね。
では、なぜオーガニック栽培や、有機栽培が注目されているのか?
これは、よく調べていない方が多いのもひとつの理由だと言えます。
詳しくは調べずに「オーガニックが身体に良い」、「化学肥料は身体に悪そう」、そういう噂が耳に入ってくると、オーガニックの物を買おうと思うようになり、それが身体に良いことだと思うようになり、自然とオーガニックのものしか買わなくなっていく人が増えているからだったりします。
オーガニック=自然栽培、化学肥料や農薬を使ってない、と少し間違った認識をされている方、結構多いみたいです。
では、「オーガニック栽培」・「有機栽培」・「自然栽培」・「無農薬栽培」について、正しい情報をお話しさせて頂きます。
見出し★農薬不使用が「オーガニック野菜」・「有機野菜」ではない。
「オーガニック野菜」=「有機野菜」と言っていいでしょう。
「自然食品」などとも呼ばれていますね。
でも、オーガニック野菜、有機野菜と名乗って売っている野菜が、本当に有機栽培なのかは私たちでは調べようが無いですよね。
「オーガニック野菜」と名乗られてても“本当なの?”と気になるところ。
大丈夫です、安心してください。
農林水産省による「有機JAS」の条件を満たした認定を受けていなければ「オーガニック」「有機」などと表示することができないことになっています。